【所在地】静岡県静岡市葵区産女
静岡の街に「産女」という地名がある。
産女とは日本の妖怪の一つで妊婦の妖怪である。死んだ妊婦をそのまま埋葬すると産女になるとされている。
なので胎児を取り出して母親の死体に抱かせるように棺に入れるべきと伝えられているという。
静岡に現れた産女の霊?
Wikipediaの「産女」の項にこう書かれてある。
1984年(昭和59年)5月15日の午前7時25分、静岡市(現・静岡市葵区)産女(うぶめ)の県道で女性が運転する乗用車が集団登校中の児童の行列に突っ込み、児童数人を跳ね飛ばしてガードレールに激突した。加害者の証言によると、三つ辻の道路の左側に変な老婆が立っており、避けようとして事故になったと答えた。だがこの事故を目撃した児童はオートバイを追い越そうとして事故になったと証言し、老婆のことには言及していない。その土地は古来から産女新田と呼ばれていて、地名の由来は江戸時代に牧野喜藤兵衛という漂泊の者の妻が妊娠中に死に、その霊が何度も現れたため、その怨念を鎮めるため村人が産女明神として祀ったという縁起である。現在、産女明神には子安観音が安置されており、近隣の女性たちの安産の守護霊になっている。この交通事故について民俗学者・宮田登は、産女という名の土地に現れた妖怪・ウブメが働きかけたことが事故の原因であり、ウブメのような妖怪変化があらわれる辻のもつ霊的な力が民間伝承として現代に出没していると語っている。
また、東京都足立区でも産女の出現により事故が発生したという例があるという。
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