【所在地】青森県八戸市
中国で発生した新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るっている昨今であるが、かつて外国人により持ち込まれた「コレラ」が日本で大流行した歴史がある。
コレラが八戸の街を恐怖に陥れた
1886年(明治19年)の東奥日報によると八戸のみでもコレラによる死者が4000人を超えたと報じられている。
コレラ菌は下痢や嘔吐を伴うウイルスなので、八戸では吐瀉物を川に捨てた事が原因でコレラ患者が激増したものと思われる。
ここまで感染が広まると棺桶も足りないので、死者をリヤカーに乗せて死体を海へ投げ捨てることもあったという。
コレラ患者の死体を埋葬した場所
さて、「コレラ帯」と呼ばれる一帯は当時、コレラによる死者を埋葬した場所であるという。
その為、 “コレラ帯を通るとコレラに感染する” という噂も囁かれたという。
現在は住宅地なので場所は伏せるが、幽霊の目撃談が数多くあるという。
コレラと八戸駅の関係
八戸市の中心駅である八戸駅は、市街地から少し離れた場所に位置している。
これには下記のような噂がある。
八戸駅は市街地から離れた所に有るが、駅ができる前にコレラが大発生した事から市街地に鉄道が通ると疫病がはやると言う迷信から駅舎を市街地から離れた所に作ったとも言われているようだ。
我が町の駅も、今は中心街にあるが、ができた当時は中心街からは離れていて、昔は鉄道を通って悪霊が入ってくるとも言われたようだ。
真偽は定かでないが、コレラの感染が拡大した歴史背景を踏まえると無いとも言い切れない。
現在の八戸駅
新型コロナウイルスが全国に広まり、外出自粛が続くなか、このような歴史を踏まえておくのも必要ではないだろうか。
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